今回は近年、盛んに叫ばれているSDGsについて説明します。
SDGsというワードは聞いたことがあっても、実際にどんなものなのか
正確に理解されている方は非常に少ないと思います。
まずは読み方から。。。
まず読み方はご存じでしょうか？
エスディージーエス？
いえ エスディージーズ と読みます。
ＳＤＧｓのはじまり
SDGsとは持続可能な開発目標（Sustainable Development Goals）という意味で、
持続可能な社会を実現するためのグローバル目標17個とターゲット（達成基準）169個
からなる国連の開発目標のことであります。
これは2015年9月に「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」として
国連サミットで採択されたものです。
これらのSDGsの全てを詳細まで知っている人は少ないと思いますが、
日本政府は企業にもSDGs経営推進を要請し、
特に環境負荷の大きい建設会社には期待されているところです。
SDGsのなかで企業は「課題解決を担う主体」とされており、
企業側からしてもSDGs に取り組むことは社会価値（課題解決）と
経済価値（利益）を同時に創出できると考えられています。
先述した17個のターゲットの中から自らが担える一部を
それぞれ意識し解決していくことで全体がよくなるよね。って考えのもと
様々な企業や個人が取り組んでいるのです。
私たちができること
ちなみに17個のターゲットをよく見ると、
『環境』に係わる項目じゃないものが多くあります。
よくSDGsは環境対策と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
（そういう私も、環境の章で説明していますが…）
建設業でSDGsに係わりの深いものを選出してみました。
このような感じで自分たちのできることを責任もってやっていきましょう。という考えです。
なぜここで考えという言葉を使ったかというとあくまでこれは思想の話であって法律ではないからです。
しかし、現在は環境や社会問題、企業責任を果たさずして会社の社会的責任は果たせない、
また成長はない、という考えもあり、重要な課題の一つとして取り組む必要があるのです。
ＥＳＧ投資
近年、投資家の間では企業の財務だけではなく、
ESG（環境、社会、ガバナンス）情報を重視する動きが強くなっています。
このことをESG投資と言います。
日本政府もその投資を後押ししており、企業にとって長期的な成長を踏まえる上では、
必ず通る道なのです。
よって、企業としてどのようにして環境対策・社会問題への取り組み・企業責任を
果たしていくのかを考えていかなくてはなりません。
私たちの仕事とSDGs・ESG投資
さて、企業としてのこれら大きな話をしましたが、
現場管理をするレベルの人間としてはどういったことに気を付けないといけないのでしょうか。
自分たちには関係のないことだと 考えていてはいけません。
近年、ＳＮＳの普及により、何らかの環境トラブルや問題を発生させた時は
現場内外の目を問わずすぐさま情報が拡散され、大きな問題となります。
例えば、コンクリートを打設した際に、
発生した生コンの余り（いわゆる残コンというもの）を
土に埋めているところが見られたり、後々に発見されたとすると、
企業として、現場として、個人として、法律的にも社会的にも罰せられることになります。
それまで企業が様々な良い取り組みを行っていても一瞬にして
「環境問題に真摯に取り組んでいない会社」というレッテルが貼られるのです。
それはもしかすると個人が緩い気持ちで「それくらいなら埋めてもいいよ」
と言ってしまったかもしれません。
その個人は、例え新入社員や若手社員であっても
世論から見る企業としては誰であっても関係のないものなのです。
そう考えるとSDGsやESG投資と言った、
日常の業務では意識が希薄となりそうなものに対しても、目を向けていく必要があります。
知らなかったでは済まされない環境問題。
どうかあなたが罰せられることのないようにダメなものはダメと言える力を身に着け、
さらなる向上意識としてSDGsに取組んでもらいたいと思います。
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