コンクリート技士・主任技士の対策を行っていきましょう!
コンクリート技士も主任技士も覚えることが非常に多いですが
私が推奨する勉強方法は『とにかく過去問・類似問題を解く』ことです。
コンクリート技士・主任技士はコンクリートをネタにしているだけあって
それほど技術的革新があるわけでもなく、重要なところってそれほど変わらないんですよね
ですから、過去問を解いて、それを覚えるだけでも対策になります。
しかし、ただ単に過去問を解くだけよりより理解できるように、
『知識』をトッピングしてあげることで過去問でカバーしきれなかった範囲を網羅できるので
こちらを読んで知識吸収も併せて行いましょう!
今回は『セメント』編です!
セメント種類・規格・特徴
一般的な各種セメントのJIS規格から『さらに重要なところだけ』を抜き取りました。
ハッチングしている部分は特に試験に頻出しますのでよ~く覚えておいてくださいね!
セメントの製造
コンクリートは何からできている~とよく初心者に聞かれる質問がありますが
コンクリート技士・主任技士を受験される方は
セメントが何からできているかまで知っておく必要がありますから
組成のイメージも掴んでおきましょう!
セメントの組成化合物と特性
セメントを製造する上で大事になってくるのがクリンカーというものですが
クリンカーの化合物は以下の主要化合物により成り立っています。
これらの主要化合物の特性に応じて配分を変えることによって
普通・早強・中庸熱~など
セメントの性質の違いを生み出しています!
つまり、この4種の化合物はしっかり覚えておかないと
セメントの問題は解けないのです!
セメントクリンカーの組成化合物と特性をまとめた表がこちら
≪重要≫
セメントごとにこちらの表の化合物がどれくらい入っているのかを
わかりやすく示したのがこちらのグラフです。
早強は反応の速いC3Sが多くなっていることや
中庸熱は逆に水和時の温度を下げるためにC3Sの上限値が規定されていたり
低熱であればC3Sよりも反応の遅い
C2Sの下限値が決められていたりします。
水和反応が速い=水和熱が発生する=早強
と言って間違いないので(遅い=発生しない=中庸熱・低熱ともいえる)
組成的に何が増えれば、セメントとしてどういった反応をするのか~
は感覚的にしてっておくといいでしょう!
セメントの物理試験方法
こちらはJIS R 5201で定められるセメントの物理的性質を調べる試験方法です。
試験器具をどう使って~までは覚える必要がありませんが、
性質を調べるのにどの試験器具を使用して~くらいは覚えておいた方がよいです。
例えば、
例題)粉末度を調べるのにルシャテリエフラスコを使用して調査した ←✕
のようなものです。
水和反応と硬化体の性質
注水するとC3Aと石膏が反応しエトリンガイドを生成しC2Sが反応します。
ここで凝結が開始されます。
エトリンガイド・・・セメント中のアルミネートと石膏が反応してできる針状になった結晶鉱物のこと
水和物・・・ケイ酸カルシウム水和物(C-S-H)、水酸化カルシウム(アルカリ性。ポゾランと反応する)
硬化体・・・未水和セメント+水和物+ゲル水+毛細管水+空隙 でできている
完全水和に必要な水量
セメント量の約40%(25%水和反応、15%ゲル水)
お手元にご自身の現場の配合表があれば見てみてください。
容積ではなく単位重量比で40%を下回る水量の配合はないと思います。
(高強度コンクリートで混和剤が入っているものを除いて)
セメントの章で大事なところは以上になります。
効率的に!効果的に!勉強するのであれば上記のことはなんとなく感覚的にでも
知っておいてもらいたい内容でした。
MAINS FACTORYではこのように解説を行ったりコンクリート主任技士の論文対策についても
皆さまに有益な情報をお伝えしていきますのでよければ
ご相談からでもどうぞよろしくお願いいたします。
コメント