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6-1.実は根底にある工程管理

本章では工程管理についてご説明していきます。

工程とは

工程とは施工管理の章でお伝えした通り
QCDSEでいいますとD:Delivery(工程・工期)を指します。

発注者にとっての工程とは

発注者からすると工程は非常に大事なものです。その構造物ができあがれば当然,
『運用』というフェーズに入り
つまり『収入』が得られる状態になります。

ビルですと家賃収入ですし,高速道路では通行料,発電所では電気代ですね。

発注者はその土地を買ってから儲けがでるまでを
なるべく安く・早くしたいわけです。

一般的には安くモノを造ることの方が発注者に良いと思われがちですが,
早くモノを造るというのも,トータルコストの観点では大事なのがわかると思います。

工程管理とは

そのように工程,発注者にとってはいつできあがるのか?
を管理することはゼネコンの能力を発揮する重要なファクターなのです。

工程を管理するということは『なるべく早く』モノを造るための管理をすることになります。

ここでなぜ『なるべく早く』なのか,
『とにかく早く』とか『できる限り早く』ではない理由は今後述べていきます。

実は根底にある工程管理

簡単に言いますと,工程を早くするためには
『コスト』が関わったり
『安全性』に関わったり
『品質』に関わったりします。

安全性を高めると品質が悪くなるか?と言われるとそうではありませんが,
工程を急ぎすぎると安全が疎かになる。
ということはなんとなく想像できると思います。

そういったことから工程管理というのは

発注者の要望を映す重要な要素であり,
ゼネコンが行うQCDSEの根底にある

重要な要素であるという非常に,非常に大事なものなのです。

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