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7-2.長時間労働問題

建設業の労働人口が減る理由として大きく3つの理由

・労働賃金が安い(コンビニバイトより安い場合も…)

・作業環境が過酷(身体が資本なので大変)

・労働時間が長い(一般的には週休2日・建設業は週休1日)

今回はそのうち
・労働時間が長い(一般的には週休2日・建設業は週休1日)
について述べます。

前章では労働賃金問題について書いていますのでよろしければそちらも御覧ください

労働時間が長い根本の理由

そもそも建設業の労働時間が長い理由を考えてみましょう

・厳しい工程設定

・定常的な週休1日作業

・安いほど評価される受発注

が主たる根本的な要因です。

安いほど評価される受発注

建設業は、非常に古くからある産業です。
その歴史の中で、安かろう悪かろうに対する徹底的な罰則が行われてきました。
税金から賄われることが多い工事費は、
万が一,施工者等により手を抜いた施工を行われると、
非常に大きなハレーションが発生しますので、
建設業にはあらゆる品質・出来形に対する『最低基準』が設けられるようになりました。

最低基準といっても決して劣悪な状態を指しているのはなく、
それを守れば、『満足する』状態であると言えます。
その最低基準を大きく上回る、上質な品質を提供することで、
追加の費用が発生したとしても、発注者から費用が賄われることはありません。
また、それらを考慮して受注時に入札を行えば、
追加の費用を払わずに済む会社よりも工事費が高くなり、工事の落札ができません。

よって、最低基準をギリギリ上回りさえすれば、
なるべく安く作ることが工事受注のテクニックということになります。

ギリギリ品質・最低金額受注の結果

そういった受発注が繰り返されたことにより以下のようなメカニズムが発生します

①発注者は安くていいものを作ってほしい

②受注者は安くて最低基準を満足するものを作ろうとする

③受注者は作業従事者に支払える予算の中からなるべく低い金額を支払う

このメカニズムが

・労働者への低賃金化

・低賃金のため,多くの時間を労働に費やさなくてはならない

という流れを生み出すことになったのです。

さらに、多くの時間を労働に費やすという行為、
今では容易に働きすぎを誘発するのでは?と考えた方も多いと思いますが、
ひと昔前は労働時間の考え方が無かったものですから、青天井に労働できたわけです。

一致してしまったニーズ

働きたい労働者・早く終えて欲しい発注者のニーズが重なり、
労働時間の長期化・工程の短期間化が進みました。
これに付き合う形で
サラリーマンであるゼネコンも長時間労働が進み、
残業だらけの就業状態になったのです。

その中で、少しずつ残業時間の低減が叫ばれるようになり、
労働時間は減っていないのに残業時間が減る,つまり『サービス残業』が生まれるようになりました。

他産業に比べるとちょっと働き過ぎているけど賃金がそこそこいい。
これがサービス残業が減らない最大の理由です。
(時給換算したら圧倒的に低い賃金で働いているのに…です)

悪循環の是正方法

この悪循環により、多くの建設労働者は生活するために
『長い時間働く』ことが普通になりました。
逆に言うと、長い時間働かないと、生活することができなくなった。とも言い換えられます。

そこで、建設業の仕事を改善すべく国土交通省(国交省)は、
建設従事者の労働賃金をあげることで長く働かなくても生活できるように考えました。

それが毎年行われる設計労務単価の賃上げです。
令和4年度に対して令和5年度は、
おおよその職種で5.2%の賃上げとなりました。

20,000円だった職種は21,000円になる計算です。

そうすることにより、週に6日働いていた人は20,000円×6=120,000円/週から

週5日働くことで、21,000円×5=105,000円/週・・・と・・・

まだ実は賃金面での改善は不十分な状態です。

問題は未だ解決していませんが,少しずつ良い方向には向かっています。
よく改革には痛みを伴うと言いますが,まさにそれが今で,
建設業の悪いイメージを払拭するにはそれらの解決が必要なのです。

国交省の週休2日モデル工事

国土交通省では週休2日制を建設現場に導入するために施策を開始しています。

発注時に

・工程を週休2日として算出する(稼働率の低下を見込む)

・労働賃金や機械損料など必要な費用を積上げる

することで,受注者のリスクではなく発注段階から,休める環境を整えておく考え方です。

週休2日には完全週休2日・交替制モデルの他に,
4週6休など様々なパターンがあり,現場の状況に応じて適用されています。

国交省発注工事ではもう既にほとんどが週休2日となっています。
しかし高速道路会社・鉄道会社を含む民間工事ではまだ運用が完全ではないのが現実です。
そういった会社にも適用が急がれる現実ですが,発注者に大きな費用負担が発生するので
一朝一夕で解決する問題ではありません。

週休2日制工事で月~金まで高い賃金をもらって従事し,
土曜日に民間工事で仕事をし,より高い賃金を得ている人もいます。
人それぞれで,お金を稼ぎたい人はそういった方法で賃金を得ている人もいます。

週休2日を完全に確保するためには
ほとんどの工事で同時に実現する必要があり,少し時間はかかるかもしれませんね。
また週休2日しても賃金は満足するほどもらえることが最低条件でもあります。

今後の働き方

課題はあるものの,少しずつ従来の建設業が抱える問題は解決されつつあります。

労働者の健康確保・ワークライフバランスの改善・将来の担い手確保のためにも
働きやすい環境づくりが重要です。

今さえよければよい。ではなく,
今後,建設業が魅力溢れる産業となるためには改善すべき問題です。

建設業に従事する者としてできることは,
正当な賃金を支払う,無理・無駄を省き適正な工程を計画する。
などあると思います。
今後のためにも前向きに取りんでもらいたいと思います。

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この記事を書いた人

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